20位、パックランド(ナムコミュージアム4に収録)

80年代中盤に、ナムコが出した、パックマンのアクションゲーム。

このゲームに俺が填まったのは、80年代にしてはとても良く、独特の世界観をゲームで表現していたこと。

当時のアーケードは、家庭用のファミコンを遥かに凌ぐグラフィックのゲームが多かった。

このゲームはシンプルながら、綺麗なアニメ調の絵柄で、パックマンが迷子になった妖精を、

妖精の国に送り届けるために、町や山や砂漠など起伏のとんだステージ を、

モンスターを避けながら進んでいく。

一度画面を見ていただければ解ると思うが、非常にセンスの良い画面構成が光る。

この頃から、ナムコはゲームに独自の世界観を持ち込んでいく。

いわゆる80年代後期のナムコ黄金期は、アイデアあふれるゲーム性もさることながら、

ほかのゲームにはない、強烈な世界観、キャラクター性を評価されたものだと思う。

最近の格闘ゲームの設定など及びもしない、雰囲気の良さがあった。

 

ちなみに、操作はボタン3つ。左移動、ジャンプ、右移動。連打でダッシュする。

いま思うと、すげえ操作系統。

 

 

19位、XEXEX

コナミが90年代初頭に放った、

「シューティングの歴史を変える」とのたまった、横スクロールのシューティングゲーム。

しかし、実際にはスト2ブームの影で目立たないまま潰えた気がする。

歴史を変えることもなかったし。

ただ、この作品あたりから、コナミのベクトルが少しずつずれていく。 さてさて。

 

このゲーム、ゲームとしては良くできた佳作である。

アイレムの名作「R−TYPE」のパクリではあるが、

フォースの変わりになる謎の生物、フリントは「勝手に動く」という性質があり、面白かった。

巷の評価では低めなことが多いが、

なかなか面構成が豊かで攻略の幅もある、グラフィックも綺麗で、良質のシューティングではある。

しかし、このゲームの最大の売りは、各面が終わった後のデモ画面にあった。

 

3面終了後のデモ

「奴はいったい何者だ!」

「いやああああああああっ!!」(cv島本須美)

電撃でいぢめ倒される、イレーネ姫。

 

クラリスでナウシカで管理人さんの悲鳴がゲーセン中に響き渡ったのだな。これはたまらん(何が)

まあ、この手の演出はナムコの「フェリオス」 のほうが先でしたが。

「出たな!!ツインビー」と合わせて、コナミがソレ系路線になだれ込み、あまつさえ

ときめきメモリアルを製作するまでに至る過程において、貴重な作品 と言えましょう。

 

ごほん。

まあ、良くできたシューティングでしたよ。ホントに(笑)

 

 

18位、メルヘンメイズ

ナムコ黄金時代にそこそこ人気のあった、アクション・シューティング。

「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」

をモチーフに、アリスがウサギから手渡された魔法のシャボン玉を武器にして、カードの女王と戦うゲーム。

ゲームとして面白いのは、

立体的な45度スクロールのアクション・シューティングでありながら、

敵や敵の玉にあたっても死ぬのではなく、弾き飛ばされる点。

狭いフィールドをタテに進んでいくのだが、フィールドの外にアリスが弾き飛ばされると死ぬ。

逆にアリスのシャボン玉にも同じことが言え、敵をフィールドの外に弾き飛ばさないと行けない。

 

ここに優れた戦略性が要求される。

タテに長いフィールド上で、タテに敵を弾き飛ばしても、意味がない。横に弾き飛ばす必要があった。

 

さて、世界観的にも、見てて面白いゲームだった。

モチーフはアリスなので、音楽とか雰囲気はソレっぽい、やわらかなものであるが。

なぜ、ボスにブリキのロボットやダルマ落しがあるんだ?

 

あと、アリスのイラストが可愛いので、当然ソレ系の人々にも人気を博した。

 

 

17位、プリルラ(PS、SSに移植)

 

一見、メルヘンチックな世界を舞台 にした、アクションゲーム。

世界の時を管理する時計から鍵が盗まれ、時が止まる。

魔法の杖を託された主人公は、魔法でみょうちくりんな化け物に姿を変えられた動物や人間たちを、

元の姿に戻していくのだ。

これだけなら、80年代後半にありがちなゲームに見えなくも無い。

 

が、このゲームの場合、ありとあらゆる演出が尋常でない。

でっかい鼻の姿をしたボスキャラ やら、のびたくんのような顔をした巨大カタツムリ やら、

すごく寂しげな町を進んでいくと、突然意味も無く、歌舞伎役者風のボス や首狩り族

が現れたりとか。

あまつさえ、背景に実写取り込みの相撲取りが踊ってたりする。

 

また、魔法の杖には回数制限のある究極魔法があるのだが。

なぜか巨大電子レンジが現れるや否や、敵キャラがラップに包まれ、チンされたりとか、

無数の動物達が雪崩のように敵をなぎ倒していったりとか、

あまつさえ、二人同時プレイで、同時に発動すると、そのまま面クリしてしまうとか!

 

これもスト2ブームの影に埋もれていった作品だが、非常にアクの強いゲーム

だったせいか、ゲーメストの企画でPSに移植された、幸運なゲームではある。

 

 

16位、エドワードランディ

 

冒険百連発!

を前面に打ち出した、二次大戦前の世界が舞台のアクションゲーム。

主人公は鋼のムチを振るう冒険家で、ひょんなことから世界の運命を変えるプリズムの争奪戦に巻き込まれる。

 

このゲームの凄いところは、「シチュエーション」にこだわりぬいた点だといって良い。

ゲーム的には解りにくい部分もあり、自分は最初、クソゲー扱いしていたのだが、システムさえ理解すれば、

とても快適にプレイできた。(点数=ライフ、だなんて気がつかねえよ、普通。)

 

各ステージごとに、難易度的には低いものの、シチュエーションに合わせ、異なるゲーム性があった。

飛行機から飛行機に飛び移りまくる強制スクロールステージや、

モーターボートに乗ったまま迫り来る敵をムチで振り落としていくステージ。

山道でジープに乗って迫り来る敵とカーチェイスを繰り広げ、

崖から突き落としたり壁に押し付けてクラッシュさせたりするステージ、など。

 

データイーストらしい、少しクセのある内容ゆえ、填まる人が身の回りに多かった。

ゲーメストの企画で移植予定もあったそうだが、データイーストが和議申請したり、メストがつぶれたりと、

結局移植は実現されていない。

 

あと、このゲームでイカスのはエンディング。

世界を救ってデートに遅刻、恋人にびんたを食らう様 は話題になった。